スーパーエンプラとは?
エンプラ(エンジニアプラスチック) は、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)、ポリエステル(PET、PBT)、ポリカーボネー(PC)、ポリフェニレンエーテル(変性PPE)が代表的で5大エンプラと呼れます。エンプラは耐熱性が100℃以上、強度が49Mpa以上、曲げ弾性が2.4GPa以上のプラスチックであり、スーパーエンプラの明確な定義はありませんが、概ね150℃以上の耐熱性を持つプラスチックを特にスーパーエンプラと称します。
また、スーパーエンプラは、分子鎖がベンゼンの固まりなので耐熱性が向上するこたが特徴であり、難燃性については、それぞれのプラスチックの用途や利用目的により、米国の製品安全認証企業・UL LLCが認証するUL規格によってその基準が定められています。
非結晶性のポリアクリレート、ポリスルフォン、ポリエーテルイミドは透明に加工でき、蒸気殺菌の熱にも耐えられるので医療用に使用されます。ポリフェニレンサルファイド(PPS)等のスーパーエンプラは充填材を加えることで性能を強化することが出来るため、金属やセラミックスの代替としてコストダウンをはかることができます。また、結晶性のあるスーパーエンプラの中でも、究極のプラスチックとも言われるポリイミドは、200℃以上の高温下にさらされても、ドライアイスで冷やしても性質がほとんど変化しない優れたもので、航空機、宇宙開発等の分野で使用されます。
スーパーエンプラの特徴
機械的強度が強い
磨耗性が優れる
有機薬品に強い
スーパーエンプラの主な用途
歯車
インプラント
ローラー
調理器具
電気部品
メガネフレーム
自動車用部品
PETボトル
医療用、医療用中空糸膜
バルブ、ポンプ部品
航空機
宇宙開発
表面コーティング等