製品用途

機械ユニット

材料名  C3604
加工方法 切削加工、ニッケルメッキ
生産地域 中国
コメント 研究開発用の試作品1個から弊社は対応いたします。弊社ではお客様の要望する数量やコストに合わせて最適な加工方法にて製造をいたします。国内、海外にて製造が可能なので納期、価格のご相談はお気軽にしてください。材料調達から加工~表面処理までワンストップで対応致します。図面を拝見させていただければ、お客様の品質向上・コストメリットを第一に考え、どのような加工方法が最適かご提案致します。

 

 

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切削加工に適した快削材

快削材とはごく微量の添加物やさまざまな工夫、熱処理などによって被削性を向上させた材料を指します。被削性とは切削加工においての削りやすさなどを示し、快削材は簡単にいえば切削加工に向いた材料です。以下では、切削加工に適した材料をコストなどとあわせて紹介します。

切削加工 快削材

どの材料も切削加工に適していますが、特に銅合金は柔らかく削りやすいので加工がしやすいです。また、SUM21は切削性と加工性に優れた鋼材で、加工費用のコストダウンが望めます。

切削加工に向かない難削材

難削材とは削ったり加工したりしにくい材料を指します。放熱性が悪いので削る際に刃先の温度が上がりやすく、粘度があり切屑処理性も悪いので切削加工には向きません。以下では、切削加工に向かない材料をコストなどとあわせて紹介します。

切削加工 難削材

難削材は素材そのものが削りにくく切削加工には向かない材料はもちろん、インコネルやハステロイなど被削性が不明な材料も含まれます。新素材の多くはデータが少なく、切削加工に向いているかどうか分からないものが多いです。
また、マグネシウムなど燃えやすい素材も切削加工には向きません。難削材を無理に切削しようとすると、思わぬトラブルや危険を引き起こす可能性があるので注意しましょう。

 

アルマイトとメッキの違い

アルミの代表的な表面処理加工にアルマイトがありますが、これはメッキとは全く異なるものです。アルマイトは、アルミの酸化を人工的に進め、表面の酸化皮膜をさらに分厚くする表面処理です。このとき、アルミは酸素と結合して酸化アルミニウムを形成し、外部方向に成長すると共に内部方向にも浸透していきます。一方、メッキは、酸化皮膜を除去し、アルミの素地を露出させた上で他の金属を乗せていく方法です。

快削黄銅(C3602・C3604)とは

 

 

快削黄銅(C3602・C3604)は、黄銅に鉛(Pb)を加えたものです。

そもそも黄銅は銅(Cu)と亜鉛(Zn)の合金で、真鍮とも呼ばれます。強度や展延性が適度で扱いやすい素材として、古くから親しまれてきた金属です。黄銅は磨くと美しい金色の光沢を放つことから、日本では昔から小判や仏具に使われてきました。現代では五円玉や水洗便所の部品、鉄道模型の素材などに使われています。

快削黄銅は、そのような黄銅に鉛を加えることで被削性を高めた合金です。被削性とは削りやすさのことであり、快削黄銅は「快削」の名の通り切削加工しやすいのが特徴です。小さい力でも切削可能なうえ、切り屑も微細で簡単に切り離すことができるため、繊細な加工が必要な歯車やねじの素材に用いられます。また、高い殺菌効果を持つことからドアノブなどにも使われています。

快削黄銅とは、材料記号でC3560~C3713で示す合金の総称です。一言に快削黄銅と言っても、銅や亜鉛、添加元素の割合によって性質が異なるため記号で区分されています。C3602とC3604も、両者ともに快削黄銅ですが、銅と亜鉛の比率が異なります。

快削黄銅(C3602・C3604)の特徴

 

特に優れている性質

・被削性

・溶接性

・めっき性

・シャー切断性

・プレス加工性

 

良好な性質

・伝導率

・耐食性

・冷間鍛造での加工性(C3602のみ)

 

比較的劣る性質

・耐摩耗性

・ばね性

・冷間鍛造での加工性(C3604のみ)

・熱間鍛造での加工性

・曲げ加工性

・深絞り加工性

・カシメ加工性

基本的には上記の特徴を持ちます。通常の黄銅より切削加工しやすくなった反面、熱間鍛造やカシメ加工との相性は悪くなっています。鉛を加えたことで熱に弱くなり、熱間加工で割れが生じやすくなったからです。

ただし、具体的な性質はメーカーや製品によってばらつきがあります。なぜなら、合金の成分比率にはある程度の幅があるためです。

たとえば、JIS規格の成分表によると、C3602における銅の比率は59.0~63.0%、C3604においては57.0~61.0%となっています。これらの数値だけを見るとC3602のほうが銅に富んでいますが、実際にはC3602の銅比率が59.0%、C3604では61.0%という場合も考えられます。そのため、成分のばらつきがあっても安定的に加工できるよう、苦労している加工メーカーが少なくありません。

金属加工なら岐阜精器工業。創業50年の実績と豊富な経験により高精度でスピーディーに対応!1970年の創業から金属プレス加工、金型設計・製作、部品加工を行う企業です。長年培った技術を活かした『提案力』を武器にお客様の製品開発をサポートさせていただいております。

 

 


 

 

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