製品用途 | 特殊車両部品 自動車関連 |
材料名 | SPCC |
加工方法 | 板金 |
生産地域 | 日本 |
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ボンデ鋼板(SECC)とは電気亜鉛メッキ鋼板のこと
ボンデ鋼板とは、冷間圧延鋼板(SPCC)に電気亜鉛メッキを行い、その上からリン酸塩処理と呼ばれる化成処理を施した鋼板のことです。JIS規格で定められた「電気亜鉛メッキ鋼板(SECC)」の一つで、それにリン酸塩処理が施されて(記号Pを付ける)いることから、「SECC-P」と表示されることがあります。
電気亜鉛メッキ鋼板は、加工性が高く、入手しやすい冷間圧延鋼板に防サビ対策として電気亜鉛メッキを施した鋼板です。メッキは、膜厚が2~25μm程度と比較的薄く付けられ、均一性が高く、密着性の良いメッキ膜となっています。そのため、加工中にメッキが剥がれるといったことがほぼなく、溶接も問題なく行うことが可能です。
炭素鋼と合金鋼の区分け
鋼は添加物の種類によって炭素鋼と合金鋼に分かれます。5大元素のみで構成されたものを「炭素鋼」といいます
これに対して、5大元素にクロム(Cr)やニッケル(Ni)、モリブデン(Mo)などの金属を加えたものを 「合金鋼」といいます。
合金鋼は高価な半面、優れた性質を持っています。身近に使われている合金鋼としては、ステンレス鋼を挙げることができます。
1. SPC材(冷間圧延鋼板)
(1)概要:
・SPC(Steel Plate Coldの略)材は、0.4~3.2mmの薄板で、最大でも3.2.mmです。
・冷蔵庫や洗濯機のボディなど家電製品などで、広く使用されています。 ・SPCは用途によって、SPCC(一般用)、SPCD(絞り用)、SPCE(深絞り用)などがあります。
・このSPCCに電気亜鉛メッキを施したものがSECCです。
(2)強さ: 軟らかい板材なので、大きな力が加わる箇所には使用しません。
(3)加工性: 加工性は良好です。平板のまま使うか、もしくは曲げ加工やプレス加工が中心です。 冷間圧延なのでとてもなめらかできれいな表面です。 表面は削らずにそのままの面を使います。
2. SS材(一般構造用圧延鋼材)
(1)概要:SS(Steel Structureの略称)材は汎用材として、金属加工で最もよく使用される圧延鋼板です。安価で市販性も高く、鋼板、棒材、形鋼とバリエーションも多く揃っています。
(2)強さ: 一般的に鋼材は、厚くなるほど降伏点が下がる傾向にあります。 これは、厚くなるほど圧延後に常温まで冷える時間が長くなり、そのことによる金属組織の変化が影響するためです。 しかし、一般環境下で使用する場合、この強さは相当の余裕度があるので、厚みによる降伏点の差異は、特に意識する必要はありません。
(3)加工性: とても加工しやすい材料です。 SS材は材料の表面が良好なので、できるだけ表面をそのまま使用します。 というのも、表面を加工すると内部応力が解放されて、そりが発生する恐れがあるからです。