材料名 | A1050 |
製品用途 | センサーケース |
加工方法 | 角絞り加工・順送プレス加工 |
生産地域 | 中国 |
コメント | 自動で多くの製品を作り込むことができる金型ことを「順送型」と言います。構造が複雑で高度な設計製作技術が必要となるため、金型の価格も高くなってしまいますが、自動で大量に生産できるため、製品単価を抑えることができます。生産性に優れ大量生産を得意としています。製品の生涯生産数を考慮した費用対効果によってはポピュラーなプレス金型となります。しかし、絞り加工や成形製品において外形が大きく変化するものには適用しづらいデメリットがあります。
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A1050について
A1050は、工業用純アルミニウムである1000番台で、多く使われている材料です。
強度が低いので機械部品などの構造材としては向きませんが、加工性、耐食性、溶接性が優れているので、日用品や家庭用品、電気器具などに使用されています。1050、1070、1085はそれぞれ、アルミニウム純度99.50%、99.70%、99.85%以上であることを表しています。
A1050の耐食性
A1050は、純アルミであり、耐食性を悪化させる銅、鉄などの元素がほとんど含まれていないため、耐食性は優れています。
A1050の溶接
A1050は銅を含まないため、溶接性は良好です。
但し、表面の酸化皮膜を可能な限り除去し、TIG溶接やMIG溶接などで、アルミに適したアークの条件で行わなければなりません。
深絞り加工の特長
・加工の工程数を減らせる
溶接や切削などの加工をせずに、ニーズに合わせた加工が可能なため、加工の工程数を減らすことができます。そのため、コスト削減と時間短縮が実現できます。
・大量生産が可能
プレス機械での加工の為、大量生産に非常に向いています。しかし、そのためには入念な金型作成と細かい計算が必要となります。
・素材の負担が少ない
板金一枚で加工するため。製品のひずみやシワ、傷のない加工をすることが可能です。溶接や切削加工なども行わず、素材に与えるダメージが非常に少ない為、製品が丈夫に仕上がります。
・加工硬化が期待できる
深絞り加工は、素材の箇所によって変形量が大きい加工です。そのため、製品の加工硬化が期待できます。材料が薄板でも丈夫な製品に仕上げることが可能です。薄板の硬度を上げることができるため、製品全体の重量が減り、結果的に製品の軽量化にも繋がります。
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