製品用途 制御装置
材料名 SPCC
加工方法 板金加工、三価クロメート
生産地域 中国
コメント 材料調達から溶接・メッキまで一貫対応

板金加工とは、金属の板を切断したり曲げたりする加工方法となります。自動車業界、建築業界、家電製品など多くの分野の板金加工は用いられます。金型を必要としないのでイニシャル費用がかからないのが特徴です。生産数量としては試作品として1個から、小ロット生産においては1000個程度までがコストメリットがでると考えられています。それ以上の場合はプレス金型を製作した方が安い場合があります。

板金プレス・レーザー・溶接・ヘッダー加工

 

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岐阜精器の板金加工について

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SPCCについて

SPCC(Steel Plate Cold Commercial)は、冷間圧延鋼板です。SPCCは、SPHC(熱間圧延鋼板)に常温下の冷間圧延加工を施して生産します。冷間圧延鋼板の中では「一般用」で、別名「ミガキ材」「圧延材」「コールド」とも呼ばれます。板金加工の場面で使用されることも多く、時計やカメラ、自動車などの部品として使用されるなど、用途も多岐に渡ります。

他には絞り用のSPCD(Deep Drawn) 、深絞り用のSPCE(Deep Drawn Extra) などの規格があります。錆びやすい性質を持つため、SPCCの加工後には塗装やメッキ処理などの錆対策が必須です。

 

SPCCは一般用の冷間圧延鋼板、錆対策必須

SPCCとは「Steel Plate Cold Commercial」の略で、冷間圧延鋼板です。高炉メーカーから仕入れた熱間圧延軟鋼板を、常温状態で冷間圧延して作られます。主に、曲げ加工やプレス加工、簡単な絞り加工を施すのに適した素材で、柔らかく、成形性・加工性に優れた特徴をもちます。SPCCは、3.2mm以下の板金加工をする場合に最適です。

SPCCは冷間圧延で製作されており、未研磨でも材の表面に光沢があり滑らかなため、「ミガキ材」と呼ばれることもあります。別名「圧延材」「コールド」とも呼ばれます。

 

SPCCのメリット・デメリット

 

SPCC
メリット ・高い加工性と成形性
・加工しやすい
・表面仕上げの美しさ
・板厚精度が高い
・他ステンレス材より安価でコストが抑えられる
デメリット ・酸化しやすい
・加工後の表面処理が必須

 

SPCCのメリット

SPCCの優れている点は、熱間圧延鋼板よりも高い伸びを持つことによる、高い加工性と成形性です。また加工のしやすさに加えて、板厚精度の高さや、表面仕上げの美しさも熱間圧延鋼板に比べて優れています。それでいてステンレス系材料に比べると安価であるため、コストを抑えつつ高品質高精度に仕上げたい場合に適しています。

 

SPCCのデメリット

SPCCは酸化被膜を落とした鋼材のため、非常に酸化しやすいのがデメリットです。保管状態によって錆が発生することがあるどころか、手で触れただけで酸化が始まってしまいます。SPCCを使用する場合は、基本的に加工後に塗装およびメッキが必須で、塗装・メッキを施せば、建材などとしても使えます。

 

三価クロメートとは?

三価クロムを含むものの六価クロムは含まない溶液に金属を浸すことによって金属表面で化学反応を起こし、金属表面に防食効果などを発揮する皮膜を形成する化成処理のことを三価クロメートと言います。「三価クロム化成処理」や「クロメートフリー処理」とも呼ばれます。三価クロメートを使用する材料は、主に亜鉛めっきや亜鉛合金めっきが施された鋼材や金属製品です。また、めっきの後処理として施されるのが三価クロメートです。

三価クロメートの用途は、亜鉛めっきや亜鉛合金めっきの用途とほとんど同じで、自動車や輸送機器、電気機器、建築部材、事務機などと幅広い分野に及んでいます。特に、自動車や電機などの輸出企業が取り扱う製品は、欧州市場などを考慮して、三価クロメートへの切り替えが進んでいます。しかし、建材・建築などの市場が国内中心の企業は、未だ六価クロメートが適用された製品を使用しています。

 

三価クロメートの効果

・塗料などの密着性向上。

・耐指紋性や防汚性が向上。

・亜鉛めっきのみよりも電気抵抗は高いが、導通性は維持される。

三価クロメートの主な効果は、耐食性の向上と外観の色調変化です。

その下地である亜鉛めっきは大気中で使用していると、時間経過とともに酸化皮膜が厚くなって光沢を失います。さらに、大気が汚染されていたり、湿度が高かったりするような腐食環境下では、亜鉛自身の腐食によって白錆を生成します。

そこで、亜鉛めっきの上に三価クロメートを施すと、その化成皮膜が空気に対して反応性のないバリヤー層として亜鉛めっきを保護する上、亜鉛の白錆発生も長期間防止するため、高い防錆効果が期待できます。

また、三価クロメートの処理液や処理時間などを制御することによって、外観の色調をある程度変化させることが可能です。亜鉛めっき直後の銀色そのままの色調から、青白い色、淡い黄色、黒色というように、いくつかの色調を付与することができます。

 

三価クロメートの種類と名称

<三価クロメートの名称と種類一覧>

クロム化成処理の名称

クロム化成処理の種類

処理の名称

色調

三価クロメート

クロメートフリー処理

三価クロム化成処理

三価白

三価白クロメート

三価ホワイト

三価無色クロメート

銀色

三価ユニクロ

三価光沢クロメート

青白色

三価有色クロメート

淡黄色

三価黒

三価黒クロメート

三価ブラック

黒色

 

 

岐阜精器工業の板金加工について

 

 

試作から装置一式の多品種小ロットまで一貫対応!

海外調達にて低コスト化を実現

板金の場合タレパン、レーザー加工にて対応となるため、プレス加工とは違って金型レスとなり1個からの対応が可能です。試作から装置一式の多品種小ロットまで一貫対応致します。海外調達にて低コスト化を実現板金・レーザー・曲げ・ブラケット・夭折・塗装まで一貫して対応します。鉄、ステンレス、アルミなど様々な素材に対応。 試作品一つからスピードに対応するが可能です。主に中国の提携企業での製作となりますが、試作から量産まで日本品質とローカル低コストでご対応させていただきます。

 

対応可能な加工について​

材料調達から加工~表面処理までワンストップで対応致します。

対応加工方法 プレス加工(順送・トランスファー・単発)

板金プレス(レーザー・タレパン)

切削加工(旋盤・マシニング・ワイヤーカット)

MIM(金属粉末射出成形)

その他(鍛造、鋳造)

*図面に合わせて適した加工方法をご提案いたします。

表面処理 各種メッキ、アルマイト加工、熱処理、塗装
溶接 スポット溶接、アーク溶接、銀ロウ付け

 

対応可能表面処理

 

 

ハードクロムメッキ、クロムメッキ(白)/(白)あげ、クロメート、ニッケルメッキ、無電解ニッケルメッキ、ユニクロメッキ(白)(青)(黒)、黒染め硬質アルマイト、アルマイト、アルマイト(白)(黒)、ヘアライン、ヤメロレット、平目ロレット、タフトライト、イソナイト、高周波焼入れ、焼入れ・焼き戻し、ブラスト

 


 

金属加工なら岐阜精器工業。創業50年の実績と豊富な経験により高精度でスピーディーに対応!1970年の創業から金属プレス加工、金型設計・製作、部品加工を行う企業です。長年培った技術を活かした『提案力』を武器にお客様の製品開発をサポートさせていただいております。

 

 


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