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射出成形の仕組み

射出成形とは金型を用いた合成樹脂などの加工法で、プラスチックなどを加工する代表的な方法の一つです。プラスチックなどの材料を加熱して溶かし、金型に流し込み、その後冷却することで目的とした形状を得る方法です。射出成形は、複雑な形状の成形にも対応できるほか、連続して加工が行えるため大量生産にも向いている加工方法で、幅広い分野で使用されています。射出成形は、プラスチックなどの合成樹脂を用いた製品や部品を加工するのに最もメジャーな方法で、私たちの生活の中では欠かせない加工方法と言っても過言ではありません。例えば、私たちが毎日使用するスマートフォンやパソコンの部品製造に使用されているほか、自動車や電化製品のパーツとしても広く利用されています。

 

射出成形のメリット

 

  • 射出成形ではさまざまな形状・サイズの製品や部品の加工が可能。
  • 複雑な形状にも対応できる。
  • 加工後の仕上げなどの後加工工程がほとんど必要ない。
  • 連続して、大量に、素早く加工ができるので生産性の良い加工方法とも言える。
  • 初期投資として最初は金型の製作が必要になるが、一度金型を製作してしまえば製品の生産時には材料のみ準備すれば加工することができる。

 

射出成形の用途

 

射出成形で加工されたプラスチック製品の用途は実にさまざまで、私たちの生活に欠かすことができないものばかりです。例えば、ドライバーやハサミの取手、雑貨などの日用品、スマートフォンや携帯電話、パソコン、テレビゲームのコントローラー、また自動車部品から、テレビや洗濯機、プリンターといった電化製品、さらにはDVDやブルーレイディスクなど、さまざまな製品が挙げられます。このことから、射出成形は現在の私たちの暮らしに欠かせない、非常に重要な加工方法であるということがわかります。

 

3Dプリンターとの違い

 

プラスチックの加工方法には、射出成形のほかにもさまざまな加工方法があります。その一つが、3Dプリンターを用いた方法です。

3Dプリンターは、ご存知の通り、3次元的なデジタルモデルから、物体を作り出す(プリントする)ことができる機械です。3Dプリンターでは、3DCADの設計データを基に、スライスされた2次元の層を1枚ずつ積み重ねていくことによって、立体モデルを製作します。3Dプリンターと射出成形の最大の違いは、金型の有無です。上述した通り、射出成形では、製品の設計に合わせた専用の金型を作成する必要がありますが、3Dプリンターでは金型は必要なく、その分コストや時間を節約できます。また、射出成形では射出成形機を用いて加工を行いますが、プラスチックの性質や温度、熱、金型設計などの要素は作業者によってコントロールされており、職人の経験などに基づいて成形品の品質を保ち、加工の多様性を広げられる方法と言えます。

一方、3Dプリンターでは、設計時にはもちろん製品設計者の知識・経験などが必要になりますが、加工時には、射出成形と比べると人間によってコントロールされている部分が少なく、製品の表現方法はある意味限定されてしまいます。

3Dプリンターは、手軽でかつ金型では離型することが難しいような形状でも簡単に造形することができること、また導入コストが安く済むといったメリットはあります。一方で、使用できるプラスチック材料はまだ限られていることや、造形物の大きさによっては一つの製品を作るのにとても時間がかかってしまうなどといったデメリットも挙げられます。

他にも、3Dプリンターでは、積層の測面はどうしても層状に段々と積み重なることから、精度が荒い面になってしまい、積層方向への強度が弱くなってしまいます。そのため、外観部品として使用する場合には、二次加工を必要とすることが多く、量産部品の製造として3Dプリンターを使用するのはまだ難しい部分が多いのが現状です。

 


 

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