岐阜精器工業株式会社

NEWS
ニュース

NEWS
ニュース

NEWS

ニュース

トランスファープレス加工(Transfer Die)

トランスファープレス加工・加工技術について

 

 

トランスファープレス加工

 

トランスファープレス加工は、単工程型が順番に並び、そこを被加工品が通ることで複数の工程を自動で行える加工法です。順送プレス加工と同様に、大量生産に向いたプレス加工工法です。順送プレス加工に比べ製品形状の自由度が高く、深絞りのプレス加工にも向いています。プレスの1サイクルが終わると、加工品はフィンガーでグリップされ、次の工程へ進みます。このために搬送機構が備わっています。しかし、フィードバーを介した送り装置にて、プレス加工に連動しワークを搬送するため、加工速度は20~30SPM程度となります。複数の工程を繋げて加工する方法は順送プレス加工と同じであるが、各工程は単独(単発加工)で加工され、前後の工程を2次元または3次元送り装置で搬送し加工します。
トランスファープレス用金型の設計時には金型を一定ピッチで配置する事と、金型のダイハイト高さを統一する必要があります。また、プレス加工時の前後の荷重バランスを取りながら成形をする必要があり、金型設計、製作には高いノウハウが必要となります。

 


 

 

特徴

 

トランスファープレスは、順送プレスに比べると生産性には劣りますが、同じく大量生産に向いた加工方法です。大きなポイントとして、材料に通常のプレス加工と同様のブランク材を用いています。そのため、加工品移動のための搬送機構が必要となり、型の製作や設計に費用がかかるというデメリットがあります。しかし、材料と搬送機構があることは順送プレスに比べて歩留まりが良い、というメリットも。さらに、単工程加工が集まって出来ていますから、比較的大きな加工品に適用できるのも強みと言えます。

 

加工事例 打抜、穴抜、曲げ、バーリング、ツブシ、絞りなど
使用用途 弱電、自動車・オートバイ、映像機器、医療器具、設備機器、建築・建設関係など
材料 鉄、アルミニウム、真鍮、ステンレス、銅、リン青銅、メッキ鋼板など
表面処理 メッキ、アルマイト、焼鈍(焼入れ)、バフ研磨など

 

 


 

 

 

トランスファー金型(Transfer Die)

トランスファ金型は、一言で説明すると「複数の工程を自動で加工できるプレス金型」とも言えます。プレス加工には、「せん断加工」「曲げ加工」「絞り加工」などの加工方法があり、製品形状により様々な加工方法を組み合わせる必要があります。トランスファ金型は、各工程が独立した型を一台のプレス機械内に配列し、異なる工程の単発型が順番に配列されています。1ショットごとに各工程の加工品が自動で次の工程へ搬送されることにより連続加工が行われます。

なお、英語では「Transfer Die」という言い、生産現場では略して「TRF」と呼ばれることが多いです。トランスファプレス機には各工程ごとにフィンガーと呼ばれる治具が付いた専用の送り装置(フィードバー)が付いており、素材を次のように送り出します。1.素材を挟む➡2.次工程に移す➡3.素材を離す➡4.元の場所に戻る」という一連の動作をプレス加工と同時に行うため、多工程となる複雑な形状の製品でも連続加工ができるのです。連続加工のスピードは順送加工に比べると劣るものの、材料歩留まりに優れていることがメリットの一つとなります。しかし、搬送機構のイナーシャと剛性により高速化しにくく、汎用機の場合、段取り替えがしにくいです。また、トランスファ金型は、単発金型の集合体であることから、順送金型よりも工程に制約が少なく、絞り加工のような形状変化の大きな加工を行うのが得意とも言えます。さらに、人の手を使わずに自動で次の工程へ流すことができることから、生産面のみならず安全面においても生産現場で重宝されるプレス加工方法となります。

 

 


 

 

岐阜精器工業のトランスファ金型・加工技術

 

 

トランスファ金型の豊富な製造実績

弊社には創業半世紀を超える長年の蓄積による豊富なトランスファ金型の製造実績がございます。金型製造の要となる設計にはこの伝統技術と最先端の設計支援システムを用いておりますので、お客様の使用用途に最適となる部品形状を、実績と最新技術に基づいてご提案させていただくことが可能です。

 

設計段階での高度なシミュレーション技術

設計段階において小さなリスクも徹底的に排除することを目指しており、FMEAの実施により潜在的な故障の原因を体系的に分析することで、不具合発生の防止を実現します。また、プレス成型シミュレーションソフトウェアの活用により、開発工程の短縮・コスト削減・品質向上も実現。構造解析や熱解析にも対応しており、構想段階からお客様と連携して技術開発を進めることができます。

 

トランスファ金型製造からプレス加工まで一貫対応

トランスファ金型の製造はもちろん、その後のプレス加工まで社内一貫で対応。種類豊富なプレス機を保有しておりますので、製品形状や生産数量等の諸条件に合わせて順送加工や単発加工を選択することも可能です。
また、複雑形状等により既存のプレス機だけでは加工できない製品の場合、製造を可能にするための専用機を自社で開発して加工実現を目指します。

 

多様な素材の量産に対応

様々な種類の素材に生産対応してきた実績から、ステンレス、アルミ、真鍮、マグネシウムなど、多種多様な素材の加工に対応することが可能です。まずはお気軽にご相談ください。

 

 


 

 

順送プレス金型とトランスファー金型の違いとは?

 

順送プレス金型のメリット

順送型の金型を用いて加工すると、一回の加工で二つ以上のプロセスを処理することが可能であるので、加工速度が速く、高い生産性を実現することが可能です。

 

順送プレス金型のデメリット

順送金型は1つの金型の中に様々な工程が設計されているため、他の加工方法と比較して複雑な構造になっています。構造が複雑になればなるほど、金型にかかるコストが非常に高くなるデメリットがあります。

 

トランスファー金型のメリット

トランスファー金型によるメリットは、まず歩留まりが良い点があげられます。そして、順送プレス加工では絞りなどの外形が大きく変化するものを苦手としているのに対して、トランスファー加工は単工程の集合体であるため、外径が大きく変化する加工にも対応可能となります。

 

トランスファー金型のデメリット

大型の加工品にも適用できるというメリットを持ちますが、生産性はやや低いという点があります。

トランスファー加工に用いられる型は、1つの加工プロセスに使用される金型と同じなのですが、自動でプレス加工している製品を移動させていく機械が備わっています。そのためトランスファー金型では、金型の作成費用が高くなり、費用が余計にかかります。

 

 


 

 

プレス金型設計・製作/販売について

 

 

弊社はトランスファー型・精密順送型金型の設計・製造・販売を行っています。弊社のプレス金型には売り型と社内型をご用意させていただいております。プレス金型のみのご注文からプレス加工による量産まで柔軟に対応し、高品質な金型を御提供いたします。また、金型設計から製作・組立・メンテナンスに至るまで金型に関するすべてを一括でお受けいたします。 いくつものの金型製作の実績で蓄積した技術により、精度のよい金型を、いち早く納品することができます。

 

・トランスファープレス、順送型プレスとも対応可能です。
・他社ではできない“ためし打ち”も可能です。

 

 


 

 

 

プレス加工・深絞り加工・金型

TECH-JOURNEY

金属・樹脂加工の海外調達、コストダウンなら